https://lycoris-recoil.com/stage/
舞台「リコリス・リコイル」を観てきました。
アニメ原作の観劇は初めてだったのもあり、心のどこかで不安を感じていたものの、蓋を開けてみれば、続編が上演されるなら是非観たいという感想を持ってしまう程楽しめました。
舞台鑑賞自体の経験がほとんどなかったのですが、制限のある舞台という場所が、ある時は市街、またある時はDA本部や喫茶店になる様は、なかなか舞台の魔法をかけられた様でした。
ちょっとした小物が追加されるとはいえ舞台そのものは大きく変わらないわけですが、役者の方が演じるとそこは本当にDA本部に見えてくるわけです。
この感覚は、例えるなら落語家の人がうまそうに蕎麦を食べる仕草に通じる様なものに感じました。
場面だけでなく役者さんも同様で、演じているのは人間であってアニメキャラクターではないのですが、観ているとものすごくアニメキャラクターに見えてきます。見えてきますというよりも、舞台「リコリス・リコイル」における本物になります。
この感覚はものすごく不思議で面白い経験でした。写真だけでは「似ている・似ていない」といった、直接的な感想をもってしまいますが、舞台というのは写真だけでは伝えるのが難しいものなのだと実感。
ただ、本物だと感じられるのは舞台と一緒になってこそのもので、役者さん達が精巧に作られたセットで演じたらもっと本物になるのか?というとそうはならないだろうなと推測します。このあたりも舞台という観客側にも想像が必要な場所で役者の方々が演じることで本物に感じられる魔法が働いているのでしょう。
役者さん演じるどのキャラクターもとても魅力的でだったのですが、アニメよりも良いと感じたのは真島と楠木でした。
ストーリーとしては7話ぐらいまでの展開でしたのでやや途中で終わってしまっている感がありました。もし後半があるなら是非観に行きたいところです。