Twitterの新しい機能、Twitterサークルが使用可能になりました。
「サークル」というキーワードで想像出来るものが自分の想像と異なっているのかもしれませんが、どうにも挙動に違和感を覚えたので調べてみました。
Twitterサークルの概要
Twitterサークルは自分がツイートをする際に選択可能な機能です。
具体的には以下の図の用にツイート時に「全員」と「Twitterサークル」を選択することが出来るものです。

自分も含めて「Twitterサークルなんて作った覚えがない」となりそうですが、Twitterサークルは自発的に作るものではなく、新たに用意された特殊なタイムラインを使うためのものです。
新しいタイムラインは閲覧可能なアカウントを制限する事が出来る用になっており、このリストは自分だけが管理する事が可能です。アカウントのリストへの追加・削除は操作された側へ通知されないため、結果から判断するしかありません。
名前と動作の違和感
「サークル」という名称なのですが、追加・削除された側は何もする事は出来ません。
極端な表現をすると「いつの間にかリストに追加されている」「気づいたらリストから削除されていた」「興味のないツイートが流れてくるが特定のツイートのみを止める方法がない」
なんだか「Twitterサークル」よりも「隠しタイムライン機能」みたいな名前な気がしており、自分の場合は「二つのタイムラインを使い分けられる機能」と捉えることで、なんとなく理解しました。



個人的な見解
どう使用するかは利用者が考える物ではありますが、個人的には使用するのが難しいと感じました。
理由としては、
- 元々のタイムラインに無理やり実装している様にみえ、管理者にとっても利用者にとっても分離が中途半端。
- タイムラインが混在しているため、サークルツイートに対するコメントをリプライではなく、通常のコメントにすることも出来てしまう。公開しても良いならそもそもサークルを用いる必要はなく、制限したいのであれば、鍵付きのアカウントを作って誘導する方が使いやすいと思われます。
- おそらくサークル機能を使いたいと考える場合、DMまたは別アカウントの作成を検討した方がよく、思った通りの動作をしてくれます。
- 管理者以外がサークル登録をキャンセル出来ない。
- 個人、またはグループでコミュニケーションしたいならDMで良さそう。
- サークルツイートのみをミュートすることが出来ない。
- あるアカウントをフォローしていて、サークルツイートが閲覧出来る場合、サークルツイートだけを除外する事が出来ません。(自分から離脱できないため)
管理者に除外してもらう以外は、そのアカウント自体をミュートするかブロックするしかありません。
これがアカウントを使い分けている運用であれば、単に興味のないアカウント側のフォローをやめるだけですみます。
- あるアカウントをフォローしていて、サークルツイートが閲覧出来る場合、サークルツイートだけを除外する事が出来ません。(自分から離脱できないため)
どうもTwitterのデータ構造や現行アプリにあまり手を加えずに新しい機能を実装している様に見えてしまい、あまりよい実装に感じられませんでした。
隠す必要がないなら、そもそも使用する必要がなく、分離・隠蔽したいのなら別の方法を検討することをお薦めします。(おそらく使い始めてすぐは気にならないですが、登録者が増えたりTwitterサークルへの投稿が増えてくると運用に問題が生じる気がしています)
用途として思いついたのは、Bot等のツールをTwitterサークルに登録して、制御コマンドをTwitterサークルにツイートしたり、Botの実行結果をTwitterサークルに投稿したりすることで、無関係な人のTLには見えない状態でプログラムの動作確認を並べて確認する事が出来る。といった感じでしょうか。
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オフィシャルドキュメント
オフィシャルの説明は以下にあります。
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