OPUS 星歌の響き

https://store.steampowered.com/app/1504500/OPUS/

あらすじ

宇宙探索、冒険、そして謎解きの物語
未知なる惑星「龍脈」に眠る膨大なエネルギーを巡り勃発する大国同士の争い。ある目的の為に龍脈を探す少年は、龍脈を探す歌声を持つ少女—エイダと出会い、その歌声の力を借りながら太古からの神話の謎を紐解いて行く…

『龍脈を見つけるんだ、一族の為に』……故郷を追放された少年「リバク」は贖罪の為、そして一族の未来の為に龍脈を探す旅に出た。何年も空振りが続く中、あるトラブルがきっかけで知り合った龍脈の巫女「エイダ」と運命的な出会いを果たす。2人を待ち受けるのは困難ばかりとも知らずに…

.

SIGONO(https://www.sigono.com/) が制作するゲームの第三弾となります。

物語の追体験

前作、前々作では物語の一場面を描く作風でしたが、今作では物語全体を通した長い時間軸の体験となります。ボリュームも全五章仕立てと、かなりアップしています。

今作は物語の進行をかなりプレイヤーに委ねているため、話を進めようと思えばすぐに進み、この世界観を味わおうとすればゆっくりと楽しむ事が出来るようになっています。

魅力的な登場人物

以前の作品も魅力的ではありますが、今回は主人公以外にも物語に関わってくる人物が何人か登場します。今作では、表情だけでなく画面内で演技もするため、今まで以上にキャラクターに愛着が湧きます。

あまり話すとネタバレになってしまいますので記載出来ませんが、主人公達はそれぞれ目的を持っているのですが、それが宇宙全体を左右する物語というわけではありません。

こういった設定や物語は珍しくはありませんが、物語や背景のウエイトが大きくなると身近な人物に役割を演じさせる必要が出てきてしまったり、プレイヤーが俯瞰的視点で物語を追いかけてしまいます。

このゲームの物語は、目の前で起こっている事だけに注目出来る規模であることが功を奏しているように感じます。

やや難解に感じるキーワード

物語として語られている内容は難しくないのですが、中国語からの翻訳時に日本語版はやや読みづらい漢字が用いられており、難解に感じられる部分があります。

主人公達の会話を聞いているだけでも理解出来るのですが、自分はやや読みづらさやキーワードの覚えづらさを感じました。

読み返すと味わいがある物語

面白いゲームはもう一回遊んでも面白いものですが、この物語が気に入ればもう一度遊びたくなるはずです。

理由の一つはゲームの構造がリバクの回想という形をとっているためです。

ゲームを遊んでいるとわかるのですが、リバクのモノローグは全て過去について語っているためです。

プレイヤーにとっての過去はプレイ時間そのものなので、一周目ではそういう文体や感想といった受け入れ方をしてしまいますが、リバクの物語を見届けた後で改めて読むと、また違った感覚で読む事が出来ます。

二周目を遊ばなくとも、アイテムの説明を後から読み直すだけでも味わえるかと思います。

プレイヤーとしては物語を見届ける事が出来るのですが、登場人物達にとっては切ない物語でした。二周目を遊ぶと、自分の様に物語(冒険)を終わらせたくないという気持ちが芽生えるかもしれません。

でも、そんな気持ちになれるならSIGONOの今までの作品や次回作も楽しめるんじゃないかと思います。