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Drobo5Nの増設作業

自宅で使用しているNASの容量追加作業をはじめました。

自宅のNASはDrobo5Nを使用していて、Dual Disk Redundancy(デュアルディスク冗長化)を有効にしています。

この機能は同時に二つまでのHDD故障に耐える事が出来るのですが、以下の欠点があります。

  • 実際に利用できるHDDサイズは総容量の半分となる。
  • HDDが三台だと利用可能領域がかなり少なくなる。

これはDroboが公開している容量計算ツールで確認する事が出来ます。

増設作業前と作業後の状態

増設前

現在はTOSHIBA製HDD MD04ACA300を4つ搭載しており以下のような状態です。

合計ストレージサイズは約10GBytesですが、Dual Disk Redumdancyを有効にしているので、利用可能領域が半分になっています。

増設後

ここに新たにTOSHIBA製HDD MG04ACA600Eを2つ搭載して以下のような状態にします。

Dual Disk Redumdancyが有効な場合、二台増設は無駄な領域(紫色の部分)が出来てしまっています。ややもったいないですが老朽化したHDDの交換を兼ねているので。次に6TBytesのHDDをひとつ増設すれば紫の領域はなくなります。

ただ、自分が使用しているDrobo5Nは2014年に購入したものですので、最大使用可能領域が16TBytesまでしか対応していません。2016年以降のファームウェアでは64TBytesまで対応しているため、6TBytesのHDDにデータをコピーする必要がありそうです。

HDDの取り外し作業

Drobo5NはHDDのホットスワップが可能ですので、ストレージ横のランプがGreenになっていることを確認してからHDDを抜き出します。

HDDを抜き出すと、DroboがHDDの異常を検知してData Protection処理が開始されるので、この状態でGREENになるのを待ちます。なお、この時点で利用可能なストレージサイズが5.44TBytesから2.72TBytesまで減少するため、2.72TBytes以上しようしている場合はほぼ書き込み不可能となります。

追加するディスクの種類について

追加するHDDなのですが、ディスクの記録方法がCMRのものでなければなりません。

これはDroboのウェブサイトにも記載されていますが、記録方式にSMRを利用しているHDDだとRAID構成中にエラーを検出してストレージが破壊されてしまいます。

Drobo社のWebページには動作確認を行なったHDDが掲載されていますが、かなり情報が古いです。

推奨HDD/SSD一覧 https://drobo-jp.com/support/hddaccessories.html

上記ページでは、Seagate社とHGST社のHDDについて注意書きがされていますが、Western Digital社のものも注意が必要です。

Western Digital社はNAS向けとして販売しているRedというシリーズあり、Redシリーズを買っておけば安心(DroboもNASなので)な様に見えます。

確かに昔はRedシリーズの記録方式はCMRだったのですが、現在はSMR形式となっています。NAS向けだからと買ってDroboに接続するとBeyondRAIDを破壊してしまいます。

厳密にいうとRedシリーズはSMRで、同じサイズでRedとRed Plusが存在している場合は、Red PlusシリーズがCMR。Red ProシリーズはCMRとなっているようです。

自分が購入したTOSHIBA製ドライブはWebページにも箱にも記録方式が明記されていました。