このブログとTwitterでアンケートを取ってみた結果を集計してみました。回答して頂いた方ありがとうございます。
集計結果
まず、回答数12 / 有効回答数12でした。複雑な設問もなく紙への記入でもありませんので、回答して頂いた内容全てが有効回答でした。
アンケートの集計方法について
アンケートはMicrosoft Formsを使用して、2020年10月10日 09:00 〜 2020年10月12日 00:00の範囲で行いました。
アンケートの告知は以下の三ヶ所にリンクを貼り付ける事で行いました。
- このウェブサイト
- irori
設問1)利用している電子ブックストアを選択してください。

結果は上記のようになりました。なんとなく予想していたのですがKindleとBOOK☆WALKERが多くなりました。もちろん、有効回答数12件である事や調査範囲が自分のまわりだけというのもありますが、もっと母数を増やしても下位層がばらけていくだけで上位層はあんまり変わらない気もします。
この設問は複数回答が可能でした。一人当たりのストア使用数を見ると以下の様になります。
一人あたりが利用しているストア数 | 人数 |
---|---|
1 | 7 |
2 | 2 |
3 | 3 |
12名中5名が複数のストアを使用しているという回答となりました。さらにこの5名はKindleかBOOK☆WALKERのどちらかを使用していました。
アンケートには「どう利用しているか」という設問がありませんでしたけど、同じ本でもフェアやセールをしている方で買う、早くリリースされている方で買うといった感じで使い分けていたりするのかも。
設問2)上記以外で具体的に利用しているサービスがあれば記入してください。
この設問への回答はありませんでした。
設問3)紙と電子、どちらでも手に入る場合はどちらを購入しますか。
現状ですと、電子書籍独占という事は珍しくて書籍は紙と併売されることがほとんどです。

これは紙が良いのか電子書籍が良いのかという話にも絡んでくるのですが、ほとんどのひとが買うものによって異なるという回答でした。
この設問、自分は「電子で購入する」と答えたのですが、Reader Storeでは取り扱っていない技術書がわりと多いため技術書のラインナップが増えたら「内容や状況に合わせて選ぶ」になるかもしれません。
ちょっと興味深いのは、回答者全員が電子ブックストアを使っている前提であっても、なお紙で欲しいという方がわりといる事です。これは回答が不自然なのではなく、後述するコメントと合わせて読むと理解できます。
これ以降の設問は自由記入型の設問です。コメントは少し加工しています、また同様の回答と判断したものはひとつにまとめています。
設問4)電子書籍に関するコメント
裏表紙や表紙裏の「落丁」が多いはなんとかしてほしい。
自分の解釈があっていないかもしれませんが、マンガ等では「電子書籍で構成されるものは表紙を除いた本文だけ」という場合があります。ほかにも作者によっては帯を含めての絵的な遊びがあったりする事もあります。
こういった部分が除外されてしまうのは、確かに落丁と言えるかもしれません。
全てを含めての構成であるとすれば、確かに電子書籍は再現性の低い媒体と言えます。
合本割引があるので電子書籍を買いました。
一応説明しますと、合本というのは本来は複数巻で構成されるものを一冊の本として再構成したものです。
上の例でいくと、本来は¥638 + ¥638 + ¥638 + ¥660 + ¥660 = ¥3,234となりますが、合本で買うと2,123円となり¥1,111円お得になります。しかも合本版だとおまけや特典イラストが追加されたりする時もあります。
他にもイラスト簡略版(小説から表紙以外の挿絵を取り除いたバージョン)といったものもあり、書籍とは違った構成での本を買う事が出来ます。イラストを取り除いてしまっていいのかはさておき。
文字を拡大できるのが良い。
文字のサイズを変更できるというのは電子書籍ならではの利点ですね。
設問5)紙の書籍に関するコメント
バッテリー残量を気にする必要がない。
スマートフォンひとつにたくさん本が入れてあっても、バッテリーがなければ読めないわけですからね。
カバンからちょっと取り出して読む事が出来たりするのは利点です。
紙は日に焼けて変色(退色)してしまうのが珠に傷。
紙は紙で丁寧に取り扱わないと色が変わってしまいますからね。
どうでもよいですが、変色は様々な要因で生じるのですが、日焼けは使用されているインクの分子結合が紫外線によって破壊される事で生じる現象です。
インク自体は化合物なのですが、特にイエロー系は分子結合に弱い部分がありそこに紫外線が衝突すると、結合が解けて本来の色が表現されなくなってしまいます。(というのをさっき調べました)
大事な本は大切に扱わないと!
電子媒体より実体の方が良い、特別感がある。
これは前述した、敢えて紙媒体で買うという回答の一つかと思います。
装丁が凝っている本や、ページ割り当てや見開きを含めてデザインされている書籍というのは、意図通り構成されている状態で欲しいものです。
自分の例になってしまいますが、技術書は付箋をしたり、書き込んだり、場合によっては物理的なページ位置で覚えてしまう事もありました。装丁などを除外しても実体がある方が良いというのは理解できます。
総評
繰り返しになりますが、Kindleの利用者がかなり多かったです。
これは想像なのですが、電子書籍の為にKindleを使用しているというより、アマゾンという(元)書籍の通販サービスを既に利用しているという延長線上で利用を開始したのかなと思っています。
というのも、
- Kindle -> Amazon.com
- 楽天ブックス -> 楽天
- Reader Store -> PlayStationNetwork, My SONY ID
- DMM.com -> DMM
- Doly -> ヨドバシ.com
といった感じに本の購入をしなくても、既にアカウントを持っている可能性がある為です。
でも、そう考えた場合 BOOK☆WALKER がうまく当てはまらない気が。
かえって迷いが増えてしまうかもしれませんが、電子ブックをどこで買おうか迷っていたり、電子ブックストアを変えてみたりする際のちょっとした参考になったらと思います。
アンケートに回答して頂いたみなさん、ありがとうございました。
補足資料
電子ブックストア比較調査(独自に調べたもののため、内容が正しくない場合があります)

アンケート設問一覧
