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ArtRageで線をひくには?(2)

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一つ前の投稿で、PencilとInkPenについて触れましたが、もう少し補足します。

Pencil

Pencilツールは設定項目が三つだけです。

「線を引く」という目的に注目した場合、実際に使用するのはSmoothingだけです。

各パラメータ機能の説明

Pressure

項目を0%に近づけると筆圧が弱く、100%に近づけるほど筆圧が強くなります。Pencilツールの場合、筆圧で描線の太さが変わりませんので、ここでは線の濃さが変わると考えて下さい。色の濃さで線に強弱を表現したい場合は、60〜80%程度にしておくと良いです。

Softness

絵の解像度が高くなると効果が判りづらくなるのですが、線の柔らかさが変わります。具体的には引いた線がくっきりするかぼやけるかの違いです。線の太さが25%程度だとSoftnessを下げるとやや擦れた感じになります。

Precise

チェックを外すとpencilを傾けた(寝かせた)表現が可能になり、専用の設定項目が展開されます。今回は線を引くというのが目的なのでチェックはつけたままにしてください。

Smoothing

線を引いた際に手ぶれを補正します。ArtRageの補正は、線を引き終わった時に視点から終点までの線を滑らかにするという挙動です。ですので複雑な曲線(例えばフリル等)を1ストロークで描こうとすると、意図しない変換がされてしまいます。ArtRageの補正は「直線を引くときの手ブレを補正するもの」と捉えて、弱めに設定しておくのが良いです。

InkPen

Pencilツールに比べるとかなり設定が多くなります。

Blend Mode

線同士が重なったときにどのような合成を行うかの設定です。普通にペン描画を行うので今回は「Normal」です。

Opacity

描線の透明度を設定します。下描き線の場合は50%ぐらいにして、清書をしている場合は100%に近い設定にします。

Pressure

Pencilにも設定がありましたが、InkPenは筆圧で色の濃さは変わらず太さが変わります。ペンのタッチを付けたい場合は0〜20%ぐらいにしておきます。100%にすると常に一定の太さで線を引くことが出来ます。

Square Head

ペン先の形状を丸型と角型とで切り替えます。線だけに注目するとあまり違いはありませんが、線の入りと抜きに影響が出ます。意図した線の強弱をつけるにはチェックを外す方が良いです。

Aspect

カリグラフィーペンの様な表現をしたい場合は0%に近づける事で可能になります。普通にペンとして使う場合は、100%にします。

Rotation

Aspectを0%に近づけた時、どの方向にペンを回転させるかを設定します。Aspectが100%の時は設定値に意味がありません。

Smoothing

PencilツールのSmoothingと同様の効果です。ただしPencilツールよりも効きが強く出ます。

Taper Length

引いた線に入りと抜きを自動で与えます。100%に近いほど入りと抜きが深く入ります。

Taper Bias

入りと抜きの比率を変更します。50%を中心として、0%に近づけると入りがなく抜きだけの線になります。100%はその逆になます。引きたい線のイメージにあわせて変更しますが、よく判らない場合はこの項目は50%にしてTaper Lengthだけで調整します。

Antialias Edge

引いた線を滑らかに描画するかを設定します。オフにすると、いわゆる二値でひかれた線になります。解像度が高い絵の場合はオフにした方が印刷時にくっきりとした結果が得られます。