GitHubで公開しているpotrace_guiのバイナリパッケージを作成してみました。
セットアップ等はありませんので、zipファイルを展開して適当な場所に配置してください。(もしかしたらデスクトップに展開した場合はちゃんと動作しないかも)
ダウンロード場所を自サイトからGitHubに変更しました。
Download
PotraceGUI for WIn32
potraceGUI-0.2.0.win-amd64.zip
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(ウイルスチェックはVirusBarrierを使用しています)
アーカイブ内に以下の物が同梱済です。
potrace – Transforming bitmaps into vector graphics
http://potrace.sourceforge.net/
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potrace_guiの説明
コマンドラインツールであるpotraceに簡易GUIを追加したものです。簡易的ですがプレビュー機能を搭載していますので、コマンドライン上でトライ&エラーを何度も繰り返すよりは楽…かもしれません。
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potrace_gui使用方法
アプリケーションの起動
potrace_gui.exeを起動すると以下の様なWindowが表示されます。コマンドプロンプトが一緒に立ち上がってきますが無視してください。
ファイルの読み込み
左上ツールバーのOpen()をクリックすると、ファイル選択ダイアログが表示されますので、変換したいビットマップ画像を指定して下さい。
しょぼいですがBMPファイルしか扱えませんので、元画像はビットマップファイルに変換しておいてください。カラー画像も読み込めますが、あらかじめモノクロ化しておいた方がより良い出力結果が得られます。
読み込みが完了すると、右側にプレビューが表示されます。プレビュー画面はスクロールさせたりドラッグする事で領域を切り替えることが出来ます。
ファイルの変換
読み込んだ状態のままだと、やや線が細いため黒の部分をより多く抽出させてみます。
左側メニューにある「-k, –blacklevel」という項目を、0.5から0.85に変更してから、refresh()をクリックするか、Ctrl+Rでプレビューが更新されます。AutoRefresh(
)を押しておくと何らかのパラメータが変更される度に自動更新されます。(ファイルサイズが大きいときには動作が重くなるのでご注意を)
ファイルの保存
パラメータの調整が終わったら、BACKEND TYPESから出力形式を選んだ後にSave As..をクリックして下さい。
ファイル保存ダイアログが表示されますので、任意の場所を選んで保存して下さい。
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各項目の説明
ほとんどの場合、変更すべきパラメーターは-k, –bkacklevelの値を変更するだけだと思いますが、以下にパラメータの説明を記載します。
-z, –turnpolicy
ビットマップ画像をどのようにパスに変換するかのルールを設定します。デフォルト設定値はminorityです。
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-t, –turdsize
指定した値以下の曲線を除去します。曲線部の認識方法は、turnpolicyの設定に依存します。0以上の値が設定可能で、デフォルト設定値は2です。
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-a, –alphamax
検出されたコーナーをどの程度滑らかに繋げるかを設定します。0.0が曲線無し、1.3334が全て曲線となります。デフォルト設定値は1.0です。
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-n, –longcurve
なるべく少ない分割数でカーブを割り当てるようにします。
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-O, –opttolerance
正確さを犠牲にする代わりに制御点の数を減らす事で単純化を図ります。0以上の値が設定可能で、デフォルト設定値は0.2です。
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-u, –unit
出力時の1ピクセル当たりの内部分割サイズを設定します。値を大きくする事でより細かい精度で出力されます。1以上の値が設定可能で、デフォルト設定値は10です。
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-k, –blacklevel
グレイスケール画像を与えた場合、黒と認識する閾値を指定します。指定範囲は0.0〜1.0で、1.0に近づくほど黒とみなされる領域が増えます。デフォルト設定値は0.5です。
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-i, –invert
白黒を反転します。
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-P, –pagesize
出力画像サイズを指定します。
–tight
有効にすると周囲の余白(線画認識されなかった領域)が削除されます。
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Download
PotraceGUI for WIn32
potraceGUI-0.2.0.win-amd64.zip
.
(ウイルスチェックはVirusBarrierを使用しています)